ヘッジファンドの投資金額は本当に高いのか?
2019年07月29日「ヘッジファンドは高いうえに信用ならないものだ」
ある程度金融リテラシーのある投資に明るい人でもこのような勘違いをしてしまっている方は一定数存在しています。
確かにヘッジファンドの投資金額は高いです。しかし、当然その金額に見合ったリターンが担保されているということを忘れてはなりません。
今回は、なぜヘッジファンドへの投資信託が高くなってしまうのかという理由と、そのリターン、さらにはヘッジファンド選びをより効率よく行える投資助言会社をご紹介していきたいと思います。
ヘッジファンドの投資単位について
ヘッジファンドの投資単位は基本的に最低1000万以上と言われています。さらには1億円程度から5億円というところも存在しています。
当然、1000万円という金額を見てほとんどの方が高いと思われるでしょう。しかし、金融広報中央委員会発表の『家計の金融行動に関する世論調査』によると、50代独身者の平均貯蓄額は1,043万円、60代になれば1,613万円にも及ぶと言われています。
当然、ご結婚されて家族を養われている方もいらっしゃいますし、その内情は個別さまざまではありますが、1000万円を貯めることは決して実現不可能ではないということです。
また、たとえ今すぐ1000万円が支払えなかったとしても、最悪500万円以上をお持ちなら、交渉次第ではヘッジファンドを行える可能性があります。あくまで国家に縛られない独立運用会社なので、ある程度の融通が効くのです。
その際のポイントは、今後1000万円以上支払う意志があることをしっかりと伝えることです。
なぜこれほどまでに高額なのか
では、なぜヘッジファンドにはこれほどまでに高額な資金を支払わなければならないのでしょうか。
その理由は多くのヘッジファンドに見られる企業形態に隠されていました。
ヘッジファンドの会社のほとんどが合同会社(LLC)です。LLCには出資者上限というものが設けられており、たいてい499人までとなっています。そのため、数が決まってしまっている以上ある程度まとまったお金を資産運用に回すには、個別投資家にまとまった資金を頂かなければならないという背景があるわけです。
また、ヘッジファンドの報酬体系は成功報酬の形を取っています。つまり、実際に顧客の資産を増やさなければファンドにお金が入らないという仕組みになっているのです。投資で成果を出すためには当然多くのお金を回すのが効率的ですよね。
特にヘッジファンドでは利益を上げるために現物取引だけでなく信用取引などありとあらゆる方法を講じて資産を増やしていくので、多少のリスクを取ります。それを取り返すにも資金が求められるという事情も相まっているのです。
今後はもう少し安くなっていく?
ほんの10年前程前では1000万円でもヘッジファンドはできなかったほどでした。最低1億円というヘッジファンドもザラにあったようです。
しかし、詐欺ファンドなどの横行により、特に日本ではヘッジファンド=怪しいと敬遠する人がたくさん現れました。
また、リーマンショックなど突然の経済悪化の際に耐えられなかったヘッジファンドも一部存在し、信頼が欠落したという側面もあります。世界的にも深刻なヘッジファンド離れが謳われるようになってきており、顧客獲得のため最低金額が徐々に下がってきているという現状があります。
いまは1000万円でうすが、もしかすると今後もう少し最低金額が引き下げられるかもしれません。
ヘッジファンドにかけるお金を節約するためには?
ヘッジファンドに投資を行うには、まずヘッジファンドを販売している仲介会社に依頼するのが一般的です。しかし、そこでも仲介手数料が取られるので、実際にヘッジファンド預けられる初期費用が少なくなってしまい、損をするというケースが考えられます。
そんなときにお薦めなのが、ヘッジファンドダイレクトなどに代表される投資助言会社です。
ヘッジファンドダイレクトでは、主に海外のヘッジファンドを取り扱っており、世界に10万本以上存在するファンドをカバーしたグローバルなデータベースを基に、独自のアルゴリズムで長期運用実績のある日本ではなかなか見つけることができない優良ファンドを紹介してくれます。
料金体系も良心的で、利益相反がありません。
ヘッジファンドと同様に成功報酬の体系を取り、紹介した顧客の利益が増えれば増えるほど、企業に振り分けられるフィーも増えるという仕組みとなっています。
資産運用が成功しようと失敗しようと手数料を中抜きされるということがなく、「コスト控除後のリターン」を最大化享受することができます。
さいごに
確かに現在のヘッジファンドの最低投資金額は1000万円以上と高額です。
しかし、交渉次第では1000万円いま確実に手元にないといけないということもありませんし、ともすれば今後最低金額が引き下げられる可能性もあります。
ヘッジファンドは資産運用に大変効果のあるものなので、ぜひとも自分の経済状況などと天秤にかけて選択肢の一つとして頭の片隅においておくのが良いでしょう。