ヘッジファンドに投資する際に気を付けるべきリスクとは
2019年08月12日一般人でも投資することが可能になってきた昨今、注目を集めているヘッジファンド。しかし、その実態についてはまだまだ知らない人も多いように感じます。
この記事では、ヘッジファンドでの投資を検討している人向けに、「ヘッジファンドのリスク」を解説していきます。投資を始める前に、これらの注意点をしっかりと理解してからスタートしましょう。
元本割れのリスクがある
これはヘッジファンドだけに限った話ではありません。投資全体に言えることですが、ヘッジファンドにも当たり前のように「元本割れ」のリスクがあります。
しかし、中には「ヘッジファンドは元本保証されている」などど頭の中お花畑な顧客が多いのも事実で、投資以前の問題があるように感じる場合もあるようです。
はっきり言いましょう。元本保証の投資ほど怖いものはありません。そのような話が実際に回ってきたとしたら、ほぼ100%詐欺だと断言できます。投資してすぐにマイナスに転じるということもよくあることなので、その前提で投資に臨みましょう。
長期的な目線を持つことも、時には重要になります。
投資成績に大きな波がある
ヘッジファンドによっては信用取引、いわゆるレバレッジ取引というものを行って、実際の保有している運用資金に倍率をかけて運用をしている場合があります。
この手法により、大きな利益を得ることも可能ですが、時には大きな損失につながることもあります。
こういったファンドは、長期的な投資には向かないのでできるだけ避けるようにしましょう。評価額の上下が激しいファンドはギャンブルに挑んでいるのと変わりが無くなるので、安定した実績を出しているファンドを探しましょう。
最低投資金額が大きい
ヘッジファンドが富裕層向けといわれ1番の理由が「最低投資金額」の大きさです。これは同時にそのままリスクにつながります。一般的にヘッジファンドの最適投資金額は1000万円といわれています。
これが次の日に突然0円になることはないですが、もちろん投資なので大きく減らす可能性はあります。
そう考えたときに、一般人からすると投資用の余裕資金として1000万円をねん出するのはハードルやリスクが高いように感じます。
好きなタイミングで解約ができない
投資信託などの金融商品であれば、投資家側の好きなタイミングで現金化することが可能ですが、ヘッジファンドは投資家側が解約できるタイミングが限られているケースがほとんどです。
ヘッジファンドによって様々ですが、解約のタイミングは「1年に1回」「四半期に1回」など、長期的なものがほとんどです。
ヘッジファンドが解約のタイミングを制限するのには理由があります。それは、全体顧客数の少なさです。もし仮に、好きなタイミングで解約ができてしまうと、ファンドの運用資金に非常に大きなばらつきが出てしまうので、ファンドマネージャーの運用に大きな影響を及ぼしてしまうからです。
この解約出来ない期間のことを“ロックアップ期間”と呼ぶのですが、これをあまりに長く設定しているところも避けたほうがよいでしょう。
運用実績に自信があれば、リピート客も見込めるのでそこまで長い期間に設定する必要がないからです。